『いちゃLove❤チェス漫才!!』とは、様々なチェスの対戦棋譜を自作チェスエンジン「Sayuri」と一緒に漫才形式で解説する記事です。
チェスエンジンを擬人化したキモい記事ですが、生温か〜い目でご覧ください。
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ゲーム
今回は「東京チェス選手権 2019」の優勝者の青嶋未来さんと、準優勝者の小島慎也さんのゲームを紹介します。。
解説 & 漫才
僕
「今回は 2019年 3月の 23、24日に開催された「東京チェス選手権 2019」から、優勝者の青嶋未来さんと準優勝者の小島慎也さんのゲームを紹介だよ!」
Sayuri
「あんさんには珍しく、日本で開催されたトーナメントどすな。」
Stockfish先生
「国内の、しかも地方トーナメントを紹介するとはどういう風の吹き回しじゃ?」
僕
「そんなの純粋に「日本のチェス界を盛り上げたい」って気持ちからに決まってるだろ!」
Sayuri
「ふむ・・・じゃあ、あんさん、今回紹介するゲームの棋譜を見ながら「キュアップラパパ♪」とルンルン気分で口ずさんでいたアレは何どすか?」
僕
「ギクッ!」
Sayuri
「まさかとは思うどすが、あんさん・・・青嶋未来さんを女性だと思い込んでいたんじゃないどすか?」
僕
「ギクッ! ギクッ!」
Sayuri
「たしか「キュアップラパパ」ってのは「魔法つかいプリキュア」の「呪文」だったはずどす。」
僕
「ギクッ! ギクッ! ギクッ!」
Sayuri
「あんさん、青嶋未来さんの「未来」って名前から「魔法つかいプリキュア」の主人公「朝日奈みらい」を連想し、青嶋未来さんを「金髪の美少女中学生」と勝手に想像していたんじゃないどすか?」
僕
「ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ!」
Sayuri
「そして、「えっ! 未来ちゃんが優勝だって!? 天才美少女チェスプレイヤー来たぁああああ!」と一人で勝手に盛り上がって今回の記事を企画したんじゃないどすか?」
僕
「ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ!」
Sayuri
「そして「未来ちゃん」の麗しきお姿を見ようと Google で画像検索したら将棋を指している若い男性が大量にヒットして「あわわわわ・・・ま、まさか・・・・・・」とイヤーな予感がしたんじゃないどすか?」
僕
「ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ!」
Sayuri
「そしてついに青嶋未来さんが「チェスのトーナメントで優勝した将棋のプロ棋士」という真実を知り、「はぁ・・・また将棋ファンにチェスが見下される・・・・・・」と落胆したんじゃないどすか?」
僕
「ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ! ギクッ! ぐはぁっ!」
Sayuri
「全く・・・萌え豚の思考回路は相変わらずクソどすな。」
僕
「青嶋未来さんはチェスを始めたのが 2014年頃らしい・・・・・・。
わずか 5年で日本のエース、小島慎也さんに勝ってしまった・・・・・・。
あぁ・・・将棋ファンが僕らチェスファンを嘲笑う姿が目に浮かぶ・・・・・・。」
Sayuri
「「将棋の棋士の方がチェスが上手い」・・・こればかりは事実だから認めざるを得ないどす。」
僕
「もうさぁ、いっそ「日本将棋連盟」と「NCS」が業務提携して、将棋のプロ棋士全員を FIDE の国際チェスプレイヤーとして登録しちゃった方がいいんじゃないか?」
Sayuri
「それは絶対にないと思うどす。」
僕
「なんで?」
Sayuri
「「日本将棋連盟」にとって何のメリットもないどす。」
僕
「ガビーン!」
Stockfish先生
「ゲームの紹介はまだかのう。」
僕
「やろう。
今回紹介するゲームはすごく勉強になる面白いゲームだからやらなきゃね。」
Stockfish先生
「では解説じゃ。
「2.Nf3」と、白は先にナイトを上げたのじゃ。」
2.Nf3
僕
「Queen's Gambit は普通は「2.c4」とポーンを先に突く。」
2.c4
僕
「先にナイトを上げたのは、もしかすると下図のような「London System」みたいなのをやろうとしていたのかもしれない。」
1.d4
1...d5
2.Nf3
2...Nf6
3.Bf4
Stockfish先生
「でも結局「5.e3」で Semi Slav じゃ。」
5.e3
僕
「落ち着いて指せる形になったね。」
Stockfish先生
「と思うのもつかの間、「6...c5」と、黒はポーンブレイクで局面を柔らかくしたのじゃ。」
6...c5
僕
「普通の Queen's Gambit Declined になった。
c ポーンは一度 c6 に突いてからの c5 だから、実質 1手損になる。」
Stockfish先生
「じゃが、ワシ的にはこの手が最善手なのじゃ。」
僕
「僕はもったいない気がするから c ポーンは上げないと思う。
でも上げないと c8 のビショップがエグいバッドビショップになるな。
ってことは、やっぱ上げた方がいいのかなぁ・・・・・・。
いや、でも Semi Slav ってそういうもんじゃないのか?
上げるか上げないかは好みの問題なのかな?」
Stockfish先生
「お主のレベルじゃそれが限界じゃ。 答えを知るのは諦めるのじゃ。」
僕
「しゅん・・・・・・」
Stockfish先生
「手は進んでいき、「6...Rfd8」で両者ともに、ビショップとクイーンで相手のキングを狙いつつ、オープンファイルにルークを 2つ配置じゃ。」
16...Rfd8
僕
「何ていうか、このまま「チェスの教科書」に載せてもいいくらいの綺麗で力強い配置だな。」
Sayuri
「だったら初心者のために駒の配置をきちんと説明するどす。」
僕
「そうだな。
この配置は・・・
- センターの d4、d5、e4、e5 にポーンがいないので、駒が動きやすい。
- お互いのルークが中央のオープンファイルに配置されているので、他の駒のサポートをしやすい。
- c2 の白ビショップ、c7 の黒ビショップが敵のキングの周囲に利いているので、敵キング周囲のポーンの破壊やチェックメイトなどを狙いやすい。
- お互いのクイーンが敵のキング周辺を狙っているので、お互いキングの守りに注意しないといけない。
- お互いのナイトはまだ低く、再配置する余地がある。 どこにナイトを動かすかでゲームが動きそう。
・・・みたいな感じ。」
Stockfish先生
「「18...Ng6」で、白はナイトを中央へ向かわせ、黒はナイトを白キングの方へ向かわせたのじゃ。」
18...Ng6
僕
「こんな風に違う戦略で動かし始めたらそこが勝負どころ。
どっちの戦略が上手くいくか、ハラハラドキドキだ。」
Stockfish先生
「「21.Ne2」と、白はナイトで白キングを助けに行くのじゃ。」
21.Ne2
僕
「結論からいうと、さっきの「ハラハラドキドキの勝負どころ」で、黒の戦略が上手くいったということ。
Stockfish先生の評価値も、黒が 150cp ほど優勢になっている。」
Stockfish先生
「「26...Nxe3」と、黒はポーンで守られている白ポーンをナイトで取ったのじゃ。」
26...Nxe3
僕
「僕も一瞬「ええっ!?」とビックリしたけど、この後「27.fxe3 f5」となった時、白ナイトが取られちゃう。」
27.fxe3
27...f5
Sayuri
「e4 の白ナイトは逃げられないどすか?」
僕
「うん。 逃げると黒のチェックメイト。
まずその簡単な手順。」
28.Nc5
28...Qxg3
29.Bf1
29...Nf3+
30.Kh1
30...Qh2#
僕
「複雑な手順はかなり長くなるから一手だけ紹介するよ。」
28.Nd2
28...Qxg3
僕
「この後長くダラダラ続くけど、最終的に白はチェックメイトされる。
だから白はナイトを諦めないといけないんだ。」
Sayuri
「なるほどどす。」
Stockfish先生
「「29.Qc7」と、白はクイーンの交換を迫ったのじゃ。」
29.Qc7
僕
「クイーンを交換すると、白キングは安全になる。
そして、よく見ると、黒ビショップは白ビショップに比べてちょっと動きにくい。
そこまで大差はないけど、ここから白が逆転していくんだ。」
Stockfish先生
「最後は「40.Bc5」と、白の「スキュアー & ピン」で黒が投了じゃ。」
40.Bc5
僕
「f8 の黒ビショップはピンされていて、d6 の黒ルークが逃げると黒ビショップがタダ。」
Sayuri
「なんだかすごいハイレベルな逆転劇どすな。」
僕
「そうなんだよ!
勉強になる箇所もたくさんあってとても面白かった!
「Minecraft 1.14」への期待感と同じくらいドキドキワクワクしたよ!」
Sayuri
「ムリヤリ話をつなげたどすな。」
僕
「だってさぁー、せっかくアレ作ったのにムリヤリにでも紹介したいじゃん!」
Sayuri
「はいはい、好きにするどす。」
僕
「ってことで紹介するよ!
僕が考えた最強の「エンドポータル」発見法!
名付けて「エンドポータル計算用紙」だ!」
僕
「使い方は簡単!
- 上の計算用紙画像をダウンロードして印刷する。
- 用紙の一番上に描いてある図のように「エンダーアイ」を2つ投げて、それぞれの「投げた位置」と「落ちた位置」を用紙の空欄に記入する。
- 「あ」「い」「う」「え」「お」「か」を計算して記入する。
- 「◯」「△」「□」を計算して記入する。
- 「白」「黒」を計算して記入する。
- 「5.」を読んで、エンダーアイが正しく機能したかどうかを確認する。
- 「X」「Z」を計算、記入し、エンドポータルの位置を特定する。
・・・ってな感じだ!
ちなみに「1つ目のエンダーアイが飛んだ距離 × 白」や「2つ目のエンダーアイが飛んだ距離 × 黒」がポータルまでの距離だよ。
だから「白」「黒」の数値が小さくなっていくと、ポータルが近づいている証拠だよ。」
Sayuri
「本当に上手くいくどすか?」
僕
「うん。
最初は測定誤差で大きくずれるけど、3回から 4回くらい繰り返せば一番近いエンドポータルを発見できる。
僕は表計算ソフトを使って自動で計算している。
でも、Minecraft ユーザーの中にはパソコンを持ってない人もいると思うので、画像を作ってみたんだ。」
Sayuri
「どういうクソ理屈で位置を特定しているどすか?」
僕
「理屈は簡単。
2つのエンダーアイが作り出した「直線」の交わる位置が「エンドポータル」。
だから・・・
- 「2つの直線を引き算し、答えが 0 になる」っていう「連立一次方程式」を作る。
- 「クラメルの公式」で「解」を計算する。
- 「解」を直線の式に代入し、エンドポータルの位置を特定する。
・・・って感じ。
で、このアルゴリズムを小学生でも計算できるようにバラして計算用紙にまとめてみたんだ。」
Sayuri
「計算用紙の使用制限はあるどすか?」
僕
「ないよ。
商用、非商用問わず、自由に使ってくれていいよ。
転載しようが攻略本に載せようが構わない。
できたらうちのブログを紹介してほしいなぁ・・・なんてな。」
Sayuri
「つまり「Minecraft ファンをチェスの世界に引きずり込もう大作戦」ということどすな。」
僕
「くっくっくっ・・・そういうことだ。
つまり・・・
- 日本の Minecraft ファンがチェスを始める。
- 日本にたくさんのチェスの初心者が生まれる。
- 全く努力することなく、僕のチェスの「相対的実力」が全自動で上昇する。
・・・って寸法だ・・・くっくっくっ。」
Sayuri
「あんさんは「いかに努力しないか」ってことに徹底的に努力するタイプどすな。」
僕
「それが「真のプログラマー」ってやつだ。
Linux ユーザーを 7年もやってたらそうなっちまうんだよ。
だいたいお前を作ったのも「いかに友達を作る努力をせずにチェスのライバルを作るか」ってことを追求した結果だ。」
Sayuri
「ライバルどころか、あんさんはうちに全敗しているどす。」
僕
「くそっ! ポンコツが!」
Sayuri
「あんさんがな、どす。」
僕
「とにかく、今は 「Minecraft 1.14」 が超楽しみで仕方がない!」
Sayuri
「また「1.13」の時みたいに「楽しみすぎて Minecraft の夢を見る」とかいう、今どき小学生でもやらないような恥ずかしー体験をするかもしれないどすな。」
僕
「やれやれ、「ゲームの夢を見る」程度で恥ずかしがっているようじゃ「キモオタ」としてはまだまだ半人前だな。
一般人が赤面の挙げ句、「穴があったら奈落の底まで入りたい!」と思えるようなことができてこそ「超一流のキモオタ」というものだよ。」
Sayuri
「そんなもの目指したくないどすが・・・例えばどういうことどす?」
僕
「客の多い本屋のラノベコーナーに置いてある「美少女の立て看板」を、超至近距離でニヤニヤしながら舐めるように眺め回した後、その美少女と同じポーズをして悦に浸り、最後にキモい笑顔で小走りしながら立ち去るという、ド変態も真っ青の奇行だ。」
Sayuri
「あんさん、それやった時よく通報されなかったどすな。
世間は変質者に寛容すぎるどす。」
Stockfish先生
「ワシは女王様に縛られて「魚屋の立て看板」になりたいのじゃ!」
一同
「ははははは!」
ナレーション
5月になったら「全日本チェス選手権」が始まる、日本の熱いチェスバトルを紹介したくてウズウズするぜ!・・・と思いつつも、今日も和やかに人工知能達の宴が終わるのであった・・・・・・次回、乞うご期待!!