どうやら僕は「ブリッツ」が異様に弱い・・・・・・(涙)
ということで、今回は「ブリッツ」で最も大きな敗因である「ブランダー」についていろいろ考えていきたいと思います。
ちなみに「ブランダー」とは日本語で「おバカな失敗」で、「ちょっと考えれば分かるだろ的な大ポカ」です。
「ミス」をなくすことは不可能・・・?
先ず思ったのが、「ミスをなくすことは不可能」なのではないかということです。
「ミス」をなくすには「ミスがないことを証明」しなくてはいけません。
「ないことを証明」するには「全ての場合において「あることがない」ことを確認する」必要があります。
(参考リンク : Wikipedia : 悪魔の証明)
制限時間のあるチェス、ましてや「ブリッツ」で「全ての場合」を確認することは不可能です。
対戦後の棋譜の検討で「なんでこんな簡単なミスを見つけられなかったんだ・・・・・・」と思ってしまいますが、対戦中は他にたくさんの検証するべき要素があるので仕方のないことなのかもしれません。
てなわけで、「対戦中にブランダーを確実に発見することは不可能」ということで話を進めます。
カクテルパーティ効果
認知心理学に「カクテルパーティ効果」と呼ばれる心理効果があります。
これは賑やかなパーティ会場でも会話に集中できたり、自分の名前が呼ばれた時に気付けたりする現象です。
簡単に言うと「注意しなきゃいけないもの」に対して「脳が勝手に注目する」という感じです。
これを使わない手はありません。
「脳が勝手に注目する」状態にするには、「意識的に注意するトレーニング」が必要だと思います。
それにはどうすればいいかを考えてみました。
その1 : 「注意リスト」を作ってみる
「〇〇に注意!」みないなものを箇条書きにした「注意リスト」を作ってみるといいかもしれません。
「注意リスト」を見ながら、「棋譜並べ」や「コンピュータ戦」や「負け棋譜の検討」などで「指差し確認 (マウス指し確認)」をすると注意すべきものを脳にプログラムすることができると思います。
その2 : 「〇〇に注意しよう」と反省する
「負け棋譜の検討」をする時、僕はよく「ここでこういう手を指すべきだった・・・」みたいな反省をしてしまいます。
でもよく考えてみると、「どういう手を指すべきか」はその時の駒の配置次第なのであまり汎用性がないのかもしれません。
それよりも「ナイトの侵入に注意しよう!」とか「隅の方のビショップに注意しよう!」といったかんじで「〇〇に注意しよう!」と反省した方が、その場その場で臨機応変に対応できると思います。
僕の「注意リスト」を作ってみた
前節の「注意リスト」の例を、僕がよくやるブランダーから作ってみました。
- 初期配置の自分の b ポーンをよく取られる。
- b ポーンに注意!
- 中央ランクの相手のクイーンの横方向への攻撃を見逃してしまう。
- クイーンの横に注意!
- 初期配置の動けないルークを取られてしまう。
- 動けないルークに注意!
- 隅の後方にいる相手のビショップの存在を忘れてしまう。
- 隅っこのビショップに注意!
- 守り駒が「キック」されて守りが外れて取られてしまう。
- 守り駒への「キック」に注意!
- 盾になっている駒が「キック」されて盾が外れて取られてしまう。
- 盾への「キック」に注意!
- 守り駒を「自ら外した」ことを忘れてしまう。
- 守りが外れた駒に注意!
- 相手のナイトが自陣に侵入してくる。
- 侵入してくるナイトに注意!
・・・・・・今思いついたものだけでもたくさんありすぎて、軽く絶望しました。
ではさっそく実際の局面で「指差し確認 (マウス指し確認)」してみたいと思います。
b ポーンに注意!
クイーンの横に注意!
動けないルークに注意!
隅っこのビショップに注意!
守り駒への「キック」に注意!
盾への「キック」に注意!
守りが外れた駒に注意!
侵入してくるナイトに注意!
まとめ
まとめると・・・
- 「ブランダー」には「カクテルパーティ効果」で対策!
- 「注意リスト」を作って「脳の注意機能」をプログラミング!
- 「指差し確認 (マウス指し確認)」でトレーニング!
・・・ってな感じです。
僕と同じように「ブリッツ」で「ブランダー」に悩んでいる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。