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「チェスのルールでアフタースクール❤」
チェスの入門者のための、漫才風「チェスのルール解説」ラブコメディ!

人物紹介

百合園・九音 (ユリゾノ・クイン)

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  • 名前は「百合園九院 (ユリゾノ・クイン)」
  • 高校2年生。 帰宅部。
  • 超プライドが高くて友達ゼロ。
  • チェスが大好き。 かなり強い。
  • 夢は日本史上初のグランドマスター。
  • 勉強は平均よりちょい下。 運動神経、皆無。
  • ナイトとは小学校入学時からの家族ぐるみの付き合い。

柚木・菜偉人 (ユズキ・ナイト)

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  • 名前は「柚木菜偉人 (ユズキ・ナイト)」
  • 高校2年生。 サッカー部。
  • 超気さくで人気者。 女子からもモテモテ。
  • 成績は学年トップでサッカー部のキャプテン。
  • クインが大好きで、将来の夢はクインのお婿さん。
  • 元々病弱少年だったが、クインの強さに憧れて強くなっていった。
  • クインとは小学校入学時からの家族ぐるみの付き合い。

第1話 駒の配置でアフタースクール❤

ナレーション
ここはとある田舎の高校のとある教室だよ。
おやおや? クインが放課後に一人残ってチェスの研究をしているみたいだね。
あれ? 誰かが教室にやって来たようだけど・・・・・・はてさて、どうなることやら。

クイン
「(うーん・・・ここはビショップで取るべきか、それともナイトで・・・・・・。)」

クイン
「(ナイトで・・・・・・か・・・・・・。)」

ナイト
「(ガラガラ!) あっ! クーちゃん! やっぱりまだいたんだ!」

クイン
「ナ、ナイト!? ど、どうして・・・・・・!?」

ナイト
「なんでか分からないけど、今日、部室に行ったら誰もいないんだよねぇ・・・・・・。」

クイン
「そ、そりゃあ・・・ねぇ・・・・・・。」

ナイト
「で、時間空いたし、またクーちゃんが一人で教室に残ってチェスで遊んでいるんじゃないかなぁと思って会いに来たんだ♪」

クイン
「あ、遊んでるだって!? 失礼な!
研究だよ! 研究!
チェスの研究をして気持ちを落ち着けていたの!」

ナイト
「気持ちを落ち着けて? 何かあったの?」

クイン
「・・・・・・分からない?」

ナイト
「う、うん。」

クイン
「・・・・・・なら気にしなくていい。」

ナイト
「ふーん・・・・・・まぁいいや・・・・・・。」

ナイト
「でも、なんだか久しぶりだね、こうやって話すのって。
小学生の頃はよく一緒に遊んでたけど、中学の時からはあんまり喋らなくなっちゃって・・・・・・。」

クイン
「あ、あたりまえだろ!
私はね、中学に入って突然色気づいて男子と一緒にキャッキャするようなそこらの女子とは格が違うの! 格が!
決して、女子に囲まれているあんたに近づきにくくなって、イライラしながら遠巻きに見ていた・・・なんてことはないんだから!」

ナイト
「ないんだ・・・・・・。」

クイン
「そ、そうだよ・・・ないんだよ・・・・・・。」

ナイト
「でも今日はいっぱい喋れそうな気がする!
ねぇ、クーちゃん! チェス教えてよ!」

クイン
「はぁ!? 何その軽いノリ!
チェスはそこらのくだらないゲームとは違うの!
あんたみたいな「あざといナンパ系ショタ野郎」が簡単に覚えられるような底の浅いゲームだなんて思うな!」

ナイト
「く〜ん❤ 教えてよ〜〜〜❤」

クイン
「ぐはぁ! 教えます! 教えますとも!」

ナイト
「やったぁー!」

クイン
「じ、じゃあ先ずはボードの置き方と駒の並べ方から。」

ナイト
「うん!」

ボードの置き方

クイン
「これがチェスボード。」

chess_board_1

クイン
「で、置き方は・・・・・・。」

ナイト
「クーちゃん、僕をバカにしすぎてない?
四角いボードなんだから、置き方くらいだいたい分かるよ。
こうでしょ?」

chess_board_2

クイン
「はぁ・・・これだから素人は・・・・・・。」

クイン
「ボードの置き方は、こう!」

chess_board_3

ナイト
「どこが違うんだよー。」

クイン
チェスボードはプレイヤーの一番手前の右端のマスが白マスになるように置く。
「Light on the Right」って覚えるといいよ。」

ナイト
「さすがクーちゃん!」

クイン
「そ、そう?
じ、じゃあ、次は駒の紹介するよ。」

駒の種類

クイン
「先ず、これが「ポーン」。」

pawn

ナイト
「これ、知ってるよ! 将棋で言うところの「歩」でしょ!」

クイン
「おい、てめぇ! 今何つった!? コラ!」

ナイト
「(し、しまった! クーちゃんはチェスと将棋が比較されるのが大嫌いだったんだ!)」

クイン
「たしかに将棋は素晴らしいゲームだ、それは認める。
でもな、チェスのルールを「将棋で言うところの〇〇」って発言はな、「将棋こそ真のボードゲーム! チェスなんて将棋のモノマネに過ぎない!」って言ってんのと同じなんだよ!
いいか! チェスと将棋に上も下もねぇんだ! 覚えとけ!」

ナイト
「ごめんなさい・・・・・・。」

クイン
「分かればよろしい。」

クイン
「で、次は、これが「ナイト」。」

knight

ナイト
「えぇっ! クーちゃん、馬の人形に僕の名前を付けて遊んでるの!?」

クイン
「んなわけないだろ! 小学生の頃のあんたの写真で十分オカズに・・・・・・」

ナイト
「オカズ?」

クイン
「な、何でもない。 忘れてくれる?」

ナイト
「うん、いいけど・・・・・・。」

クイン
「コホン! で、次は「ビショップ」。」

bishop

ナイト
「ビショップ? 司祭? ・・・・・・回復役?」

クイン
「そうそう。 キングがやられたらザオ〇クで復活・・・・・・」

クイン
「って、アホ! ゲーム終わらないだろ!」

ナイト
「そ、そこまで言ってないのに・・・・グスン・・・・・・。」

クイン
「で、次は「ルーク」。」

rook

ナイト
「塔だ。 動けるの?」

クイン
「動けるよ。 元々「戦車」を表す駒だったからね。」

ナイト
「うーん、「戦車」なのになぜか見た目が「塔」・・・・・・あっ。」

ナイト
「分かった!
「戦車」よりも「塔」の方がデザインがシンプルで、駒を大量生産しやすいからだ!」

クイン
「あまり世界の真実に近づくと寿命が縮むよ。」

ナイト
「えぇっ!? そんなに知られちゃマズいの!? それ!?」

クイン
「次はチェスの紅一点、「クイーン」。」

queen

ナイト
「なんだかクーちゃんみたいでカッコいい!」

クイン
「そ、そうだね!
「戦う女性」ってまるで私だね!」

ナイト
「そう!
それにプライドが高くて女友達が一人もいなさそうなところなんて瓜二つ!」

クイン
「バ、バカにしてるだろ!
私は友達がいないんじゃなく、友達を選んでいるだけ!
この学校に私に見合うだけの誇りと気高さをもった女子がいないだけなの!」

ナイト
「クーちゃん・・・それ、ただの思い込みだよ・・・・・・。
ちゃんと話してみないと、その人の誇りも気高さも分かんないよ?」

クイン
「私には分かるの!
私は他の女子と違う最強の女子、「チェス女子」だから!」

ナイト
「全然意味が分からないよ・・・・・・。」

クイン
「そして最後は王様の「キング」。」

king

ナイト
「チェスって戦争をモチーフにしたゲームだったよね?
どうして王様が危険な戦場に出てきたの?」

クイン
「そりゃあ決まってるじゃん。
自分のために命がけで争う男子を見るとドキドキするからじゃない。」

ナイト
「えぇっ!? そうなの!?
でも「キング」って男でしょ?」

クイン
「うん、そうだけど・・・・・・私、何かおかしなこと言った?」

ナイト
「クーちゃんってちょっと腐ってたんだね。 僕、知らなかったよ。」

駒の配置

クイン
「じゃあ次は、さっき紹介した駒の並べ方ね。
こう置くの。」

initial_position

ナイト
「あはははは! クーちゃん! これ、間違ってるよ!
お互いの「キング」同士、「クイーン」同士が向かい合っているよ!
これだとプレイヤーから見て「キング」と「クイーン」の位置が左右逆になっちゃうよ!」

クイン
「やれやれ、これだからド素人は・・・・・・。」

クイン
「キング」同士、「クイーン」同士が向かい合っているのが正解。
各駒のルールについては後で説明するけど、自分のキングの前方に敵のクイーンがいることはゲーム的にちょっと都合が悪いの。
だからこんな感じになっているってわけ。」

ナイト
「都合が悪い・・・・・・」

ナイト
「あっ! そ、そういうことか!」

ナイト
「た、確かにそうだよね!
敵国の王族の異性同士が見つめ合ってイケない関係になると、プレイヤー的にドキドキしてゲームどころじゃなくなるよね!」

クイン
「そういう意味じゃない! ゲームの戦略面や戦術面で都合が悪いってこと!」

クイン
「それに、ドキドキっていうなら同性同士の方が激しくない?」

ナイト
「クーちゃんって「すごく」腐ってたんだね。 僕、知らなかったよ。」

クイン
「とまぁ、とりあえずボードの置き方と駒の配置はこんな感じだね。」

ナイト
「さすがクーちゃん! 分かりやすかったよ! ありがとう!」

ナレーション
突然やって来た幼馴染のナイトにチェスのルールを教えることになったみたいだね。
次回は「ナイトの動かし方」を説明するみたいだけど・・・・・・はてさて、どうなることやら。

(つづく : 第2話 ナイトの動きでアフタースクール❤)

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