チェスのような競技性の高いゲームをしていると、初心者のうちは「ゲームに対する好奇心」からゲームそのものを楽しめますが、ゲームに慣れてくると「負けてばっかりでチョーつまんないー!」「勝てないでござる〜! 激おこプンプン丸なり〜!」とストレスの方が多くなってきます。
競技性の高いゲームでは、相手は自分に接待ゲームをしてくれません。 相手によってはチート行為をしてでも「勝利」を奪おうとしてきます。
「勝利」をモチベーションにすれば「フラストレーション (欲求不満)」が膨れ上がるのは仕方ないと思います。
イライラの原因を対戦相手のせいにしてもいいのですが、相手の気持ちや行動を操ることは暴力や権力を行使しない限り不可能なので「フラストレーション」を解決できません。
基本的に自分が変えられるのは自分自身だけなので、自分の考え方を少し変えて対戦ゲームを楽しむ方法を考えていきたいと思います。
注意 1 : 対戦ゲームの勝率は約 50 %
対戦ゲームのストレスの最も大きな原因は「敗北」だと思います。
つまり・・・
- 勝って喜ぶためにゲームをスタート。
- 相手は接待ゲームをしてこないので、負けちゃう・・・・・・。
- ムカつくぅうううう! もう一回じゃぁああああ!
- 「1」に戻る。
・・・ってな感じでストレスが溜まっていくのです。 (体験談)
ってことは、「勝率」を増やせばストレスは軽減されます。
ところがどっこい、実は「スポーツマンシップ」に則って対戦ゲームをすると、「勝率」を上げることはほぼ不可能なのです。
どんな対戦ゲームでも、同程度の実力者同士で戦うと勝率は必ず 50 % 付近になります。
これは「初心者」だろうが「世界チャンピオン」だろうが同じです。
「勝率」を上げるための唯一の方法は「格下・弱者と戦う」ことだけです。
場合にもよりますが、自ら格下の人を探して嬲り侮辱する行為は「スポーツマンシップ」に則った行為とは思いません。
なので「勝率」を上げるのは無理だと思ったほうがいいと思います。
「100回戦ったら 50回はムカつく・・・・・・。」
これを何とか減らしていく方法を考えていきましょう。
注意 2 : 今の自分が「自然にできること」をやる
今の実力以上の力を出そうとするのは過度な緊張の原因になります。
緊張しすぎると本来の実力を発揮することができません。
なので、対戦する時は背伸びをせず、今の自分が「自然にできること」をやるといいと思います。
もしそれで負けてしまっても、それが今の「自分の実力」です。
「負ける弱い自分」という事実を突きつけられるととても苦しく辛いです。
だから負けた時に、「こんなはずはない!」と自分を過大評価して → 格上に挑み → 負けて → 「こんなはずはない!」と、ストレスの無限ループに陥るだと思います。
それを解消する一番の方法は自分に対する評価を正しく「下げる」ことです。
負けた時に「自分の実力は『まだ』この程度」と自分に言いきかせるのです。
今の自分を正しく評価し、今の自分が「自然にできること」をやる。
もっと凄いことをしたいなら「実践・研究・トレーニング」で実力を伸ばし、その実力で「自然にできること」をやるって感じです。
注意 3 : 目的は「能力・可能性の開発」
ゲームの目的が「勝った時の快感を得ること」だとすれば、勝率が約 50 % である以上、必ず「フラストレーション (欲求不満)」が溜まりまくります。
なので、対戦ゲームを楽しむには目的を変える必要があります。
お薦めの目的は自分の「能力・可能性の開発」です。
つまり・・・
- 今の自分はどこまでやれるのか。
- 自分の解決すべき課題は何なのか。
・・・といったものを追求し、「実践・研究・トレーニング」で自分の能力や可能性を開発、実現していくって感じです。
とまぁ、小難しく言いましたが、簡単に言うと「対戦ゲームをスポーツとして楽しもう」ってことです。
注意 4 : 全ての相手を「格上」とみなして「粘る」
戦う以上は勝ちたいです。 相手をボコボコにして自分の強さを見せつけてやりたいです。
ですが、対戦ゲームの対戦相手はたいてい自分と同じ実力を持っているのでボコボコにすることはできません。
相手を「ボコボコにしてやる!」って気持ちは相手を「見下している」からこそ生まれる気持ちです。
なので「ボコボコにしてやる!」って気持ちで対戦して負けてしまうと、「こんなザコに負けたンゴォオオオオ!」とストレス超マックス状態になってしまいます。
そこでゲームの目標を「ボコボコにする」から「粘る」に変えちゃうのです。
「なんとか粘る! 食らいつく!」って気持ちは、相手を「格上」とみなすことから生まれる気持ちです。
そうすれば例え負けても「よし、粘れたぞ!」っと粘れた分だけ「達成感」を得られます。
そもそも同じ実力者同士の対戦では「粘り強さ」が重要になります。
つまり・・・
- 現状を維持するため「粘る」。
- 相手が僅かなスキを見せる。
- そのスキを突いて、ちょっとだけリードする。
- その現状を維持するため「粘る」。
・・・という感じで試合の形勢が動きます。
相手を舐めて「一撃必殺」な手ばかり探すと、状況判断が雑になってミスが増えてしまいます。
逆に、「一撃必殺」を見逃してでも「粘る」ことに集中すれば、緻密な状況判断をしやすくなり、負けにくくなります。
強くなるためにも「粘る」ことは理にかなっていたりします。
対戦前に心の中で「粘る! 食らいつく!」と言ってから試合を始めてみてはどうでしょうか。
まとめ
おさらいすると・・・
・・・です。
ストレスを減らしてチェスなどの「対戦ゲームライフ」を楽しく満喫しましょう!