「ブリッツ珍プレー (ブリ珍)」は、チェス女子「山羊羊子 (やぎようこ)、36歳、会社員」による、オンラインチェスのブリッツの珍プレー解説記事です。
「YouTube チャンネル - MetalPhaeton チェス戦記」の「山羊羊子のブリッツ珍プレー」と連動しています。
ゲーム動画
解説 & 漫才
山羊羊子
「こんにちはー! 山羊羊子、36歳、会社員で独身です!
好きな食べ物はゼノアックの「E100TZ」です!」
Sayuri
「あんさん、家畜の方の山羊どすか。」
山羊羊子
「ということで今回から「ブリ珍」は、私、山羊羊子が主役になります!
まだキャラが固まっていませんが、よろしくお願いします!」
Sayuri
「ブログ主が動画制作に興味を持ったのはいいどすが、よりにもよって今さら「VTuber」どすか……。」
山羊羊子
「いいじゃないですか!
撮影から編集まで全部無料でできちゃうことが分かったんですよ!
貧乏人でコミュ障でも YouTube できちゃうってとこ見せてやりましょうよ!
ちなみに、使用ソフトは……
……です!
ちなみに今後「音声合成ソフト」として「Open JTalk」ってのも導入するかもしれません!
私に声が付いちゃうかも! ですね!」
Sayuri
「というか、あんさん、いちいち語尾に「!」をつけるのウザいどす。」
山羊羊子
「いいんです! 元気が一番です! 「元気一番」ってお店もありますし!」
Sayuri
「焼肉屋さんどすな。 食用家畜的に大丈夫どすか?」
山羊羊子
「大丈夫ですよ! 私、山羊の「肉骨粉」も大好物ですから!」
Sayuri
「「BSE 問題」……懐かしいどすな。」
山羊羊子
「ともかく! 初めての動画制作にしてはなかなか頑張った感じじゃないでしょうか!」
Sayuri
「かなり「しょっぱい感」があるどすが、今後いろんなアイデアを取り入れてレベルアップしていけばそれなりの動画になるかもしれないどすな。」
山羊羊子
「そうです! 何事も最初は「試行錯誤」です!
「鉱塩」のようにしょっぱくていいんですよ!
しょっぱいものでミネラル補給しましょう!」
Sayuri
「ミネラル? ……まぁいいどす。 とりあえずゲームの解説を始めるどす。」
山羊羊子
「了解です!」
Sayuri
「先ずは「3.Bc4」でイタリアンゲームどすな。」
3.Bc4
山羊羊子
「ど定番です!
でも、なぜか最近、オンラインチェスでイタリアンゲームする人が減った気がします!
昔は猫も杓子も山羊も羊もイタリアンゲームが主流だったのに!」
Sayuri
「ずいぶんワチャワチャしたチェスサイトどすな。」
山羊羊子
「ワチャワチャです!」
Sayuri
「「4.c3」、これはジョーコ・ピアノ風ポーンブレイクどすな。
でもこの場合はあまり良くない手どす。」
4.c3
山羊羊子
「そうですね!
c3 にポーンを突くのは黒のビショップが c5 にいる時です!
ここは思い切って「4.d4」と突いた方がポーンブレイクとしては効果的です!」
4.d4
Sayuri
「「8.h3」で f3 の白ナイトへのピンを防いだどすが、動画を見るとずいぶん悩んでいたみたいどすな。」
8.h3
山羊羊子
「悩みましたよー!
だって相手は 3つもマイナーピースを展開しているのに、私は 2つじゃないですか!
早く駒の展開追いつきたくてすっごく焦ってました!」
Sayuri
「でもここはピンにビビらなくても良かったどす。
ここは「8.Nbd2」と f3 の白ナイトを守って白クイーンを自由にしたり……」
8.Nbd2
Sayuri
「「8.Re1」と白ルークで e5 の黒ポーンを攻めつつセミオープンファイルを活用すると良かったどすな。」
8.Re1
山羊羊子
「メェーーーー! そんな手があったんですねー!」
Sayuri
「泣く時は「メェー」どすか。」
山羊羊子
「キャラ手探り中です!」
Sayuri
「で、手は進んで「19...Nxd4」「20.Qd5+」と黒はブランダーをカマしてしまったどす。」
19...Nxd4
20.Qd5+
山羊羊子
「この時に完全勝利を確信しました!
持ち時間も 4分残っていますし、確実にチェックメイトできる自信がありました!」
Sayuri
「そうどすな。 普通は「絶対に」負けることはないどす。
ところがこの記事は「ブリ珍」、あんさんはとんでもないヘマをしでかして「負けた」どす。」
山羊羊子
「メェーーーーーーーーーーーーーーーー!
言わないでぇーーーーーーーー!」
Sayuri
「まぁ、それは最後のお楽しみどす。」
山羊羊子
「お楽しみです!」
Sayuri
「「24...Rf6」どすが、この黒の手にあんさんちょっとビビったみたいどすな。」
24...Rf6
山羊羊子
「そーなんです!
一瞬だけど「私のクイーン、詰んじゃった?!」って思っちゃったんです!
まぁ、すぐに逃げられることは分かりましたが、それでも相手は私のキングの前方にルークを配置しようとしているので「嫌な手だなぁ……」とか思いました!」
Sayuri
「とにかく黒はマテリアルでボロ負けしているので、白をチェックメイトするしか負けを逃れることができないどす。
「何がなんでも勝ってやる!」って気迫がスポ根魂をビンビン感じて気持ちいいどすな。
敵ながらアッパレどす。」
山羊羊子
「ビンビンでアッパレです!」
Sayuri
「さて、ここからこのゲームの最大の見所「連続ブランダー」の解説どす。
「27.Bxd6」「27...Qxh3」「28.Bf4」の一連の手順……見事に全てブランダーどす。」
27.Bxd6
27...Qxh3
28.Bf4
山羊羊子
「2つ目と 3つ目がブランダーなのは分かりますが、1つ目もブランダーだったんですか?!」
Sayuri
「1つ目がなぜブランダーなのかというと、実はこの d6 の白ビショップ、タダ取りできるからどす。」
山羊羊子
「えぇっ! 白クイーンが守ってますよ!」
Sayuri
「なら、白ビショップを取った黒ルークを白クイーンで取り返すとどうなるか図で説明するどす。」
27...Rxd6
28.Qxd6
28...Qxh3
山羊羊子
「えーっと……あっ!
白が何をやっても黒の次の手でチェックメイトですぅ!」
Sayuri
「そういうことどす。」
山羊羊子
「メェーーーー!」
Sayuri
「だから d6 の白ビショップはタダ取りされてゲームは五分五分の状態になってしまうはずだったどす。」
山羊羊子
「ところが黒もブランダーをやっちゃったんですね!」
Sayuri
「そうどす。
「27...Qxh3」をすると以下の手順で白の勝ちどす。」
28.Qxa8+
28...Qc8
29.Qxc8#
山羊羊子
「黒は「早くチェックメイトしなきゃ!」って頭がいっぱいだったんですね!
すごく気持ち分かります!」
Sayuri
「ただこの動画、よく見ると解説部分で「Qxa8 Qc8 Qxa8# でチェックメイト!!」と最後の手を元気よくタイプミスしているどす。
最後は「Qxa8#」じゃなく「Qxc8#」どす。」
山羊羊子
「「a」と「c」を間違えるなんて可愛いじゃないですか!
私なんてこの前「『さ』いたま」を「『ち』いたま」って読んで、会社の同僚に大笑いされちゃいましたよ!
課長なんて「僕のはアレは『ちいたま』じゃないぞ♪」とか言って笑ってましたが、さすがにそれは意味が分からなかったです!」
Sayuri
「最後のはただのセクハラどすな。
法律相談所で相談するか転職したほうが身のためどす。」
山羊羊子
「身のためです!」
Sayuri
「で、そういう黒のブランダーに対し白は更に強烈なブランダーで対抗したどす。
それが「28.Bf4」どす。」
28.Bf4
Sayuri
「白は自分の勝ちの手順を見逃しただけでなく、自分がチェックメイトされることすら気付いてなかったどす。」
山羊羊子
「聞いて下さい!
私、黒ルークが h6 に来て、黒ルークと黒クイーンの連携でチェックメイトするって勘違いしてたんです!
だからビショップで h6 に黒ルークが来れないようにしたんです!」
Sayuri
「そんなの言い訳にもならんどす。
「勝ち手順」や「負け手順」を真っ先に見つけることが大事どす。
それに気付けないのはそれが実力だからどす。」
山羊羊子
「メェーーーーーーーー!」
Sayuri
「そんな「連続ブランダー」のあと、最後に黒は「28...Qg2#」と、きちっとチェックメイトを決めたどす。」
28...Qg2#
山羊羊子
「メェーーーーーーーー!
この時ほど自分の顔面に北斗百裂拳を打ち込みたくなったことはなかったですー!」
Sayuri
「動画でも最後にマウスで a8 のあたりをぐるぐる回していて、「あーっ! 勝てたんだー!」って後悔がよく出ていたどす。」
山羊羊子
「メェーーーーーーーー!」
Sayuri
「とまぁ、こんな感じどすな。」
山羊羊子
「はじめての動画編集に、はじめての Youtube、そして今ひとつピンとこない私のキャラのせいで数週間もブログを更新できなかったのはかなりの痛手でした!
その結果、このブログ用の twitter のフォロワーが 20パーセントも減っちゃいました!」
Sayuri
「5人いたフォロワーが 4人に減っただけどす。
見栄を張るなどす。」
山羊羊子
「とにかく今はまだ手探り状態ですが、今後とも私「山羊羊子 (やぎようこ)」をよろしくお願いします!」
一同
「バイバイです!」「どす!」